水道代・電気代を抑えて洗浄力アップ
OSHシリーズが差別化の柱に置いたのは、「ガチ落ち極渦洗浄」と名付けた高い洗浄力だ。縦型洗濯機を使い続けるユーザーは、汚れ落ちを重視している。そこで同社が開発に集中投資したのが、洗濯槽底部に設置されたパルセーターだった。
洗濯機の洗浄力を上げるには水量を増やすか、洗濯時間を延ばすかが一般的なアプローチだ。しかし、それだけ水道代・電気代がかかるため、ユーザーにとってはデメリットになる。
岩本さんが選んだのは、パルセーターの形状を進化させて、限られた水量・時間でも高い攪拌力を引き出すことだった。
「洗浄力に徹底してこだわるために、パルセーターの開発に力を入れました。OSHの発売までの間に、かなりの期間をかけてパルセーターの形状とそれにあったプログラムをし続けました。特に限られた時間でいかにしっかり洗うかを研究し続けました」(岩本さん)
「9分」で洗える特急コースが刺さった
そして、2025年10月より発売したのが、さらにコンセプトを尖らせ、最速9分(1kg)での洗濯を実現した「OSH fit」シリーズだ。OSHシリーズで培った技術とコアコンセプトを応用し、新生活ユーザー向けの機能に振り切ったモデルで、2026年の新生活商戦では前年比245%という数字を記録し、今や同社洗濯機事業の屋台骨となっている。
OSH fitシリーズの使用シーン。6kg(実勢価格3万6900円)と5kg(3万3900円)の2モデルをラインナップ。手前が低い「ラクとれLOW設計」なので洗濯物が取り出しやすい
OSH fitの最大の特徴は、約1kgまでの化繊衣類を洗濯から脱水まで約9分で完了する「特急(1kg)コース」を搭載したこと。このアイデアが生まれた背景には、新社会人や一人暮らしのユーザーが日常的に抱える具体的な悩みがあった。


