「いっぱい話した」記憶が強い
夏の思い出づくりは、「どこへ行くか」よりも「何を話したか」が大事。そういうと、あれも教えてあげなきゃ、これも教えてあげなきゃと、知識の説明に走ってしまう親もいる。もちろん、子どもが何か知りたがったら、教えてあげてほしい。でも、教えすぎるのはあまりよくない。すべてを教えてもらうと、分かった気になってしまい、興味の芽がシュッとしぼんでしまうこともあるからだ。
子どもは自分の経験したことが身体感覚として残り、その経験と知識をつなぎ合わせることで理解を深めていく。例えば、理科で天気について学んだときに、線状降水帯という言葉を聞くだけでは記憶に残りにくい。でも、「あの夏の日に経験したあのものすごい雨のことか!」という体を通しての記憶があると、「なるほど〜!」と自分に引き寄せて学ぶことができる。
この「ああ、あのことか!」という記憶が多い子ほど、勉強は楽しく感じるだろう。そして、それは「あちこち行った」よりも、「あのときにお父さんとお母さんといっぱい話した」という記憶の方が圧倒的に強い。
この夏、親子でたくさんの会話を楽しんでほしい。
(構成=石渡真由美)

