日本の外交とエネルギー戦略の真価を問う

国際情勢の緊張が長引くなか、各国の政策選択に注目が集まっています。他国の決断が思わぬ混乱を引き起こすいま、日本が歩んできた道の真価が問われています。今回は、他国の事例と比較しながら、日本の外交やインフラ、エネルギー戦略の深層に迫る3本をお届けします。

1本目は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部主任研究員の土田陽介さんによる、脱原発後のドイツの現状を描いた論考です。全原発を停止した同国では、再稼働を望む世論が過半を占めながら、廃炉が進んで後戻りできない状況に陥っています。隣国フランスの電力に頼る現実と、再稼働を阻む政治的・構造的な壁を読み解きます。

2本目は、評論家の白川司さんによる、日本とドイツの対中戦略の違いを比較した分析です。日本は2010年の尖閣諸島沖での漁船衝突事件を機に、対中リスクの抑制へ動きました。一方、中国依存を深めたドイツは輸出産業の不振が長引いています。両国の経済安全保障に生じた明暗を解説します。

3本目は、「ジャカルタ日報」編集長・共同創業者の赤井俊文さんによる、インドネシア高速鉄道の泥沼をたどったレポートです。日本案を退けて中国案を採用した同国は、巨額の赤字により国家予算の投入へと追い込まれました。政府に負担を求めない前提がなぜ崩れたのかを解き明かします。

複雑に絡み合う各国の動向のなかで、日本の立ち位置を冷静にとらえ直すヒントが得られるはずです。

日本は原発を手放さなくて本当によかった…すべての原発を潰し、フランスの電力に頼るドイツの末路

(2026年4月23日公開)

日本は原発を手放さなくて本当によかった…すべての原発を潰し、フランスの電力に頼るドイツの末路
ロンドンで会談を行ったフランスのエマニュエル・マクロン大統領とドイツのフリードリヒ・メルツ連邦首相(写真=President Of Ukraine/PD-author-FlickrPDM/Wikimedia Commons

イラン発のエネルギーショックを受けて、日本では原発再稼働に向けた機運が高まっている。この動きは欧州連合(EU)も同様だが、一つだけ乗り遅れている国がある。それは、2023年4月に脱原発を完了したドイツだ。…<続きを読む>

 

高市首相の「脱中国」戦略はやはり正しかった…中国に媚びて「移民とEV」の泥沼に沈んだドイツの末路

(2026年2月6日公開)

高市首相の「脱中国」戦略はやはり正しかった…中国に媚びて「移民とEV」の泥沼に沈んだドイツの末路
※写真はイメージです(写真=iStock.com/HUNG CHIN LIU)

ドイツは2023年、名目GDPで日本を抜き世界3位となった。評論家の白川司さんは「実際は、中国に依存した外交と移民政策が足を引っ張り、経済的にも政治的にも不安定な状況に陥っている」という――。<続きを読む>

 

最初から「日本の新幹線」を選べばよかったのに…日本を裏切り、習近平にすがるインドネシア新幹線の末路

(2026年3月31日公開)

最初から「日本の新幹線」を選べばよかったのに…日本を裏切り、習近平にすがるインドネシア新幹線の末路
ジャカルタ―バンドン間を結ぶ高速鉄道「Whoosh」(写真=赤井 俊文)

ジャカルタ―バンドン間を結ぶ高速鉄道「Whoosh(以下、ウーシュ)」について、インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領の方針が物議を呼んでいる。このほど、中国から借り入れた建設資金の返済(利払い等)に…<続きを読む>

 
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