2013年10月31日、Twitter Japanは広告関係者向けイベント「#FlywithTwitter Tokyo」を開催した。これは、Twitterのプラットフォームとしての現状と、マーケティング活動における戦略的なTwitter活用に関する最新情報を共有するイベントだ。

同社は11月7日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、公開価格の26ドルを73.5%上回る45.10ドルで取引を開始した。株式市場への参入によって、同社には「繋がり力」だけではない「収益力」も求められるようになる。その収益力をうかがうという点でも、本イベントは 「Twitterが何で稼ぐか」を考えるうえで幾つかの示唆を得ることができた。

140文字だけを伝えていたのは過去の話

一投稿で呟けるのは140文字。ユーザにとってはこの制限があるため、むしろ手軽に呟くことができる。これが世界中でTwitterが支持されている理由だ。しかし、ビジネスとしての利用と考えると、140文字で何ができるのか? と考えていた人も多いだろう。しかし現在では、公共性とマーケティング機能の強化が図られていた。

まず、ライフライン機能の強化だ。Twitter Japan牧野氏は、東日本大震災発生時に人々のライフラインとしての有用性が認められ、公的機関を中心に防災や災害情報を通知するアカウントの登録が増えていると説明した。これらのライフラインアカウントをユーザが利用しやすくするために、日本独自の機能として「郵便番号」を入力すれば、周辺地域のライフラインアカウントを検索できる機能が追加された。

さらにマーケティング機能にも動きがあった。Twitter自身が提供する企業向けサービス、プロモツイートと昨年公開されたTwitter Cardsが紹介されたのだ。プロモツイートはユーザのタイムライン上に広告ツイートを表示するというもの。Twitter Cardは、Tweetに写真や動画、キャンペーンページへの誘導(リード・ジェネレーション)などを行う機能を付与できる。

従来のTwitterを利用したキャンペーンというと、リツイートによる拡散(認知獲得)や広告枠の購入だった。Twitter Cardを利用すればリッチコンテンツによる認知獲得と、効果測定手法が充実する。