「正しい日本語訳」を英語学習に活用する

じつは、この「自己発信ノート」の内容を充実させられる人ほど、英語が話せるようになります。

そういう意味では、小学生、中学生より、多くの社会経験、人生経験を持つビジネスパーソンや主婦、定年を迎え、第二の人生を迎えるシニアのほうが、話すべき経験・内容をたくさん持っているぶん、英語学習に有利とも言えます。

2023年7月31日に文部科学省が実施した調査で出た、いまの中学3年生が「話すべき内容がわからなかった」という結果がそれを如実に物語っています。

それをふまえて、あなたが書いた日本語をどう英語にしていくのかについて、お伝えしていきましょう。

日本の英語学習のテキストには、単語であれ熟語であれ、フレーズであれ文章であれ、必ずと言っていいほど「正しい日本語訳」がつけられています。私が学んだアラビア語にかぎらず少数言語の学習者にとっては、「ずるい」とも思える環境ですが、英語学習者にとっては大きなアドバンテージです。

この、ありとあらゆる英語表現とセットになっている「正しい日本語訳」を、英語学習にいかにうまく活用していくかがポイントになります。

英語のテキストも「日本語ファースト」で

みなさん、これまでの英語のテキストを使った勉強では、まず英語を読んでから日本語訳を確認することが多かったのではないでしょうか。

これからは、「逆転の発想」でテキストを使ってみてください。テキストを、あなたが発信したいことをまとめた自己発信ノートの、日本語を英語にするための「材料箱」と考えるのです。

そのためにも、これまでのように英語のテキストは、ただ人気だったり、定番だったりするものを選ぶのではなく、あなたが話したい内容の日本語の文章が入ったテキストを能動的に探す必要があります。

あるいは、あなたが持っている既存のテキストで日本語の文章を見ながら、自分の発信に使えそうな文章があればそれをそのまま、自己発信ノートに入れていく方法でもオッケーです。

いずれにしても、英語のテキストは、日本語と英語が両方あるものを選びましょう。日本人向けのテキストであれば、ほとんどは日本語訳がついていると思います。

もし、テキストの日本語訳がすべてあなたの発信に使えそうなら、そのまま「自己発信ノート」にしてしまえばいい。

ノートに蛍光ペンで書く人
写真=iStock.com/AndreaObzerova
※写真はイメージです

とにかく、英語の学習を、これまでの「受け身」から、発信のために「能動的」に選んでいくスタイルへと変えていくことが重要です。

もちろんテキストは、かならずしも紙の本でなくても構いません。適切な英語と日本語訳が示されていて、信頼がおけるものであれば、ネット上の英語学習サイトや翻訳アプリを活用してもいいでしょう。