驚くほど正確な生成AIをフル活用
「日本語脳」を基軸とした英語学習の場合、日本語を英語に変換するのが簡単ではない、あるいは、へたな変換をすると、あまり外国人が使わない、ぎこちない英語になってしまうのではないかとの懸念もあるでしょう。
しかし、英語テキストの日本語訳を逆利用することで、適切な英語訳が載っていることになりますので、心配は無用です。
持っている英語のテキストに自分が話したい内容と同じ英文が見つからない場合は、信頼おける翻訳アプリ、生成AIに頼ってもいいでしょう。いまや生成AI(ChatGPTなど)は驚くほど正確なので、フル活用していきましょう。
また、このように「日本語ファースト」で「日本語脳」をフル回転させて、日本語の全訳を頭に入れてから英語を読むと、英語だけで読むよりも、受容力、吸収力が格段にアップすることを実感できると思います。
あらためてポイントを整理すると、
(1)英語のテキストは、自己発信に役立つものを能動的に選ぶこと
(2)日本語を「左」に置き、日本語でのアウトプットを出発点とする
(3)英語の細かな文法にこだわりすぎない
――の3点です。ぜひやってみてください。
自己紹介文を日本語で書いてみよう
ここまでのノウハウを踏まえて、それでは、具体的な「自己発信ノート」のつくり方に入りましょう。
まずは、自分が話したいことについて、日本語で文章を考えてみましょう。そしてその内容を、日本語でノートに書いてみてください。私なら、次のような感じです。
「私の名前は中川浩一です。1969年に京都で生まれました。外務省に24歳で入り、エジプトでのアラビア語研修を命じられました。エジプトでは、新しい語学の習得のために大変努力しました」
これを英語に変換します。英語のテキストに近い英文がなければ、生成AI、電子辞書、翻訳アプリなどを活用します(いまや、日本語を入れれば、英文も発声してくれます)。私の自己紹介は、上記のような英語になるでしょうか(図表1)。
くり返しますが、大事なのは、最初からテキストに書いてあることを暗記するのではなく、自分が話したいことを決めてから、それを英語にするためにテキストを使うことです。
「インプット」→「アウトプット」ではなく、「アウトプット」→「インプット」の順番です。
例えば「大変努力しました」は「I tried as much as I could」など、さまざまな英語が使えますので、正解は一つではありません。「頑張りました」に置き換えてもいいですね。とにかく自由な発想で置き換えてみましょう。


