岡本左和子
米国ジョンズ・ホプキンス病院でペイシェント・アドボケートとして勤務。東京医科歯科大学で医療コミュニケーション研究を行う。NPO法人架け橋の理事。

後から主治医に伝わり、関係が悪化することもある。やはり、主治医にきちんと話して紹介状をもらってから行くべきだろう。

では、きちんと受けたセカンドオピニオンで、最初の医師と2番目の医師の治療方針に違いが生じた場合はどうすればいいだろうか。

「迷ったらサードオピニオンを取ることをお勧めします。3カ所で聞けば、だいたい意見は2対1になるでしょう。それを1つの判断基準にするといいと思います」と岡本さんは語る。

しかし、なかには自分の望む治療を求めるあまり、いたずらに数を重ねるドクターショッピングをする人もいるそうだ。

「たくさん回っているうちにすっかり治療した気分になって、結果、悪化させてしまうこともあります。意見を聞くのはやはり3つ程度までが望ましいでしょう」(岡本さん)

上手に主治医に話して、賢くセカンドオピニオンを受けたい。

(アーウィン=撮影)
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