うんこの日本史

次に、人類がどのように「うんこ」と向き合ってきたのか、その長い歴史をたどってみます。一般的に、うんこといえば「汚いもの」という印象を持たれがちです。しかし、実のところ、うんこほど時代によって評価が変わり、愛されたり嫌われたりを繰り返してきた存在もそうありません。

それでは、ざっくり見ていきましょう。まずは弥生時代。日本最古のトイレは紀元前4世紀〜3世紀ごろの川辺にあったとされる「かわや」です。これは文字通り、川のそばで尻を出して用を足すスタイル。橋の先端に座って水面に向かって放つという、なんとも風通しのいいシステムでした。このときのうんこはただの排泄物ではなく、魚たちのご馳走でもありました。実際、魚はうんこを普通に食べますし、こうした生態を見ていると、自然の循環ってよくできてるなと思わされます。

奈良時代や飛鳥時代には、さらに進化したトイレ文化が登場します。たとえば藤原京には、碁盤の目状に整備された道路と、それに沿って敷設された側溝がありました。