立ちはだかる老朽化の壁
その後、メローニ首相らは原発の再稼働に向けた動きを徐々に進めていたが、今年2月にイラン発のエネルギーショックが生じたことで、この動きに弾みがついた。3月にはイタリアの当局者がカナダを訪問し、フランスの当局者と原発に関する協議を重ねたと報じられている。原発の利用に際して、フランス側に協力を要請したようだ。
また4月22日には、ジャンカルロ・ジョルジェッティ財務相が記者団に対して、外生的なエネルギーショックに伴う悪影響を和らげるためには、原発の再稼働が重要な選択肢となると述べている。イタリアは再エネのみならず天然ガスへの依存度が高いため、今般のエネルギーショックの悪影響を強く受けたことが発言の背景にあるらしい。
ただし、イタリアでは、原発の稼働が止まってすでに40年近い歳月が経過している。設備は相応に老朽化しているため、それを再稼働するにしても細心の注意を要する。それに、40年近くも稼働を停止していれば、原発を稼働するためのノウハウも失われている。国内に技術者がいないのだから、イタリアは国外の人材に頼らざるを得ない。
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