緊急避妊薬は婦人科または薬局で
万が一、避妊に失敗したときに、妊娠を回避するための最終手段が「緊急避妊薬(アフターピル)」を飲むことです。緊急避妊薬は「レボノルゲストレル」という黄体ホルモン剤。この薬を飲むことで、排卵を遅らせたり、受精卵が子宮内膜に着床するのを防いだりする効果があります。
緊急避妊薬は、婦人科を受診するか、取り扱っている薬局で購入することで飲むことができます。婦人科を受診した場合も、緊急避妊薬の処方だけであれば内診は不要で、問診のみで処方されることがほとんどです。保険適用外(自由診療)となるため、費用はクリニックによって異なりますが、概ね1万円〜1万5000円程度。婦人科では、その後の避妊について相談することもできます。毎回、緊急避妊薬を使うわけにはいきませんから、確実な避妊法をとれるよう相談することをおすすめします。
日曜や祝日で近くの婦人科がしまっている場合、婦人科受診に抵抗がある場合は薬局で購入することも可能です。ただし、すべての薬局で買えるわけではありません。緊急避妊薬を処方するための研修を受けた薬剤師がいること、プライバシーの確保ができることなどの取り扱い要件があるため、まだ一部の薬局に限られています。
最近は緊急避妊薬をオンライン販売しているところもありますが、海外製の「偽造薬」を安価で売っている悪質なサイトがあったり、郵送の場合は届くまでの時間がかかったりするので注意が必要です。
妊娠阻止率は約80〜85%程度
なお、緊急避妊薬は素晴らしい薬ですが、万能ではありません。緊急避妊薬は「性交渉後、72時間(3日)以内」に内服する必要があります。早ければ早いほど効果が高いため、失敗に気づいたら早めに内服するのがベストです。ただし、72時間以内に飲んだとしても妊娠阻止率は約80〜85%で、100%防げるわけではありません。
そして、「緊急避妊薬を飲んだからもう中出ししても大丈夫」は大きな誤解で、むしろ危険な行為です。緊急避妊薬はあくまで「その1回の失敗」に対する救済措置。排卵を後ろにズラす効果があるため、薬を飲んだ数日後に油断して避妊なしの性交渉を行うと、ズレた排卵日と重なって逆に妊娠してしまうリスクが高まります。次の生理が来るまでは、必ずコンドームを使うか、性交渉を控える必要があります。
また、緊急避妊薬は、あくまで「妊娠を防ぐための方法」であって、妊娠してしまった場合に中絶するための方法ではありません。望まない妊娠をしてしまった場合は、早めに婦人科で相談しましょう。

