金利比較なら特段の優位性なし

学資保険とは、大学入学などの教育資金のための貯蓄を目的とした積立型の保険である。その一方、子供のケガ・入院などの際には給付金が下りるという、医療保険としての機能も備えている。最近は保険会社ごとにそれぞれ特徴を持った学資保険が開発・販売されている。

学資保険は最終的に学資祝金や満期学資金といった形で給付金を受け取るが、その額は契約時に決められる。つまり定額型の保険である。物価変動の影響を受けないため、払込期間が全体としてデフレだった場合には有利になるが、インフレの場合には給付金の価値が目減りしてしまう。これまで日本ではデフレが続いていたが、現在は日銀が2%のインフレ目標を掲げている。もしそれが実現したとすると、いま学資保険を契約するのは不利ということになる。