体が温まり排泄を促すショウガ紅茶の効果
「ニンジンリンゴジュース」とともに、石原式の「超少食健康法」で主役となっているのが、私が考案した「ショウガ紅茶」です。
血液が汚れる瘀血の原因には体の冷えも関係しています。体が温かいときは、血管も広がりやすく、血液中の物質(栄養や老廃物)も溶けやすいため、血流がいい状態です。
一方、体が冷えていると全身の血流が悪くなります。結果、細胞の代謝が低下し、最終的には老廃物の燃焼が妨げられて血液が汚れ、不調や病気をもたらします。その負の流れを一気に変えてくれるのがショウガ紅茶です。
ショウガ紅茶の魅力は、なんと言ってもショウガそのものの薬効です。漢方ではショウガが種々の薬の成分として用いられていて、「ショウガなくして漢方成り立たず」と称されるほどで、現在も漢方薬の約7割にショウガが含まれています。
ショウガの薬効は西洋でも広く知られ、活用されてきました。古代ギリシャの哲学者ピタゴラスはショウガで胃腸の調子を整えましたし、16世紀のイギリスではヘンリー8世の「ショウガをたくさん食べよ」という命で「gingerbread(人形の形をしたショウガパン)」が登場しました。
14~16世紀にペストが大流行したとき、ロンドン市民の3分の1が命を落としましたが、ショウガをよく食べていた人は生き残ったと言われています。
現代の日本でもショウガは大人気です。体を温めるショウガが、低体温で不健康になった日本人に受け入れられたのでしょう。ショウガ愛好者を“ジンジャラー”と呼ぶなど、ショウガブームは20年以上続いています。
このショウガブームの火つけ役は私です。
漢方薬処方を中心としたクリニックを東京で開業したのが1982年のこと。ネットなどなかった40年以上前に、独学で漢方医学について学び、100種類以上ある漢方薬の約7割にショウガが含まれていることに気づいた私は、国会図書館に通いショウガに関する論文を読みあさりました。当時、アメリカやデンマークからたくさんの論文が出されていたのです。
脳の血流を促進して、気分を上向きにする
それらをまとめたのが次の11の効能です。
◇ショウガの効能
①血流を促進し、体を温める
②①の効果によって血圧が下がる(低血圧の人は血圧が上昇して安定する)
③血小板が凝集するのを抑え血栓を予防する
④発汗、解熱、去痰(痰を排泄する)、鎮咳(咳を鎮める)、鎮痛などの作用がある
⑤排尿を促進し、むくみ、水太りを解消する
⑥脳の血流を促進して、気分を上向きにする(うつの解消)
⑦だ液、胃液、すい液、胆汁、腸液の分泌を促進し、消化を助ける
⑧食中毒の原因菌や腸内の有害菌、肺炎球菌など病原菌を殺菌する。抗ウイルス作用もある
⑨副腎髄質からアドレナリンの分泌を促し、気力を高める
⑩コレステロールを下げる
⑪内耳の血行をよくして、耳鳴り、めまい(メニエール病)を改善する
ショウガに含まれるジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオールなどの辛味成分のほか、ジンギベレン、ビサボレン、ピネンなどの芳香成分がこうした健康効果をもたらしているのでしょう。

