久子妃の語学力が際立ったスピーチ
その出来事というのは、2020年(実際は21年)の東京オリンピック招致に結びつくIOCの総会に皇族として初めて出席し、英語とやはり流暢なフランス語でスピーチを行ったときだった。
これは、皇族の政治利用とも受け止められるもので、宮内庁は難色を示した。
したがって、久子妃は、直接には招致を呼び掛けはしなかったものの、それに結びつくようスピーチに工夫を施し、招致実現に大きく貢献した。
今回の日本外国特派員協会での会見も、多分に政治性を持つもので、皇族としては勇気ある発言である。
久子妃は、ここでも政治的でありつつ、そうは感じさせない高度な手腕を発揮した。
流暢な英語を使いこなす天皇夫妻
4月2日には、天皇皇后夫妻が、来日したフランスのマクロン大統領夫妻を御所に招き、昼食会を催しており、それは通訳抜きで行われた。大統領とは7年ぶりの再会だった。
両者の面会は英語で行われたが、玄関で大統領夫妻を迎える際に今上天皇は、「M. Macron, bienvenue au Japon.C'est un plaisir pour moi.」とフランス語で挨拶した。「マクロンさん、日本へようこそ。お会いできて光栄です」という意味である(FNNプライムオンライン、4月2日)。
天皇夫妻が英語を駆使することについては、2025年にアメリカのトランプ大統領が来日したときにも大きな話題になった。
皇后雅子妃の場合、結婚するまで外交官をしており、英語だけではなく、フランス語、ドイツ語、ロシア語に堪能で、韓国語も学んでいる。
天皇の場合も、1983年から85年にかけてイギリスのオックスフォード大学マートン・カレッジに留学した経験を持っており、英語に堪能である。
では、フランス語はどうやって学んだのだろうか。2018年にフランスを訪れた際、ヴェルサイユ宮殿で開催されたマクロン大統領夫妻主催の晩餐会では、フランス語でスピーチを行っているのである。

