質素に暮らすのは難しい
仏教は「質素に暮らす」ことを大切にしています。
ブッダの教えに「小欲知足」――「欲に囚われずに、いまのままで十分だと思って、心穏やかに暮らしなさい。それが、真に満たされて生きることである」
というものがあるように、
「多くを求めず、望まず、持たず」
を基本としています。
それが理想の一つでしょうが、難しいでしょう。
ですから、いきなり質素な生き方を目指さなくてもいい。
まずは、「理想通りではない」自分に気づくことが第一歩です。
掃除で「心の垢」を出す
ただ気になるのは、散らかった部屋が心身の健康を蝕むかもしれないことです。
ゴミが心のなかに入ってモヤモヤやイライラを生じさせたり、そのために家族関係がぎくしゃくしたり、乱れた部屋のままに生活態度までだらしなくなったり、居心地が悪くて家にいたくなくなったり、埃で喉をやられたり。
心身の“病変”の裏に、部屋の汚さが潜んでいるものなのです。
それが証拠に、掃除や片付けをすると、気持ちがスッキリするものです。
仏教では、掃除を重んじていますが、これはブッダのお弟子さんの一人であるチューダパンタカという方が毎日掃除をすることで悟りを開いたという話も関係しているでしょう。また、「心の垢」、すなわち煩悩を一緒に吐き出すというのも一つあると思います。

