サラダは「野菜」でなく「ドレッシング」を食べている
また、パン食の人は、寒くなってもサラダを食べます。それで、レタス、キュウリ、トマトが高いと文句を言うことになります。夏の野菜を秋や冬に食べるんですから、高いのは当たり前ですね。
そんな高いものを買ってまで、なぜパン食の人はサラダを食べたがるのかというと、ドレッシングやマヨネーズをかけたいからなんです。
つまり、油でおなかをいっぱいにしているんです。しかも、パン食でさらにもう一品つくる人は、全員フライパンを使います。目玉焼きやオムレツをつくるためにね。
飲み物にもパン食の特徴が出ます。
ご飯を食べる人の飲み物は味噌汁かお茶です。
ところがパン食の場合、おなかがいっぱいになっていないから、牛乳やジュース、またはコーヒーに砂糖をたっぷり入れて飲むんです。
それもこれも、ふわふわのパンは、小麦粉が少ししか使われていないので、おなかがいっぱいにならないせいです。
「朝食抜き」より危ない中途半端な朝食
ここで、朝食と一日の食事回数について考えてみます。
本屋さんに行くと、一日一食健康法という本もあれば、5回食がいいという本や、なるべくまんべんなく食べたほうがいいという本など、いろいろあります。
どの本にも述べられている一般的な傾向には、朝食を抜いた若い女性に、貧血、冷え症、生理不順、便秘などが多いということがあります。
私は、帯津三敬病院とは別に、松柏堂という食事と漢方と鍼の診療所に勤めていたんですが、ここの場合は、冷え症、便秘、貧血などの若い女性患者さんが結構来るんです。
そうした患者さんを見ていると、たしかに朝食を食べないと言っている人に、そういう症状が多いんですね。でも、よく聞いてみると、家で朝食を抜いているのはたしかですが、会社に行ってからお茶を飲みながらクッキーを食べたり、果物やせんべいを食べているんです。
つまり、みんな“中途半端な朝食”をしている人ばかりなんですよ。そういう人は中途半端におなかがいっぱいになっていますから、またお昼にご飯が入りません。
貧血、便秘、冷え性などに悩んでいる若い女性に多いのは、朝食を抜いている人なのではなく、中途半端な朝食をとっている人なんですね。
それでは、一日何回の食事がいいのかというと、それは子供の生活を見ればわかりやすいんです。
私には6歳と4歳の子供がいるんですが、遅くても寝るのは8時で、夕飯は5時、6時に食べます。朝起きるまで12時間寝ていますが、起きているときは一日じゅう走り回っています。子供は、朝起きたと思ったら水を飲みながらもうおにぎりを食べています。
ところが、私のほうは、夜につき合いで酒を飲んだりしますから、朝、おなかがすいていないわけです。だから、私自身の反省で言えば、朝、食べないことが悪いのではなくて、朝、食べられないような夜型生活が問題だということになります。

