「死にたくない」と思うのは…
納得がいく最期を迎えるにはどうすればよいのか。
がんが治っても、がんがなくならなくても、がんにならなくたって、人はいずれ老いて、弱って死にます。けれど、「人はいつかは死ぬ」ということをちゃんとわかって、自分や家族の死について考えられる人は少ないのです。ほとんどの人が、「死んじゃうのはしょうがない」とは思えないんですよね。死ぬことを考えたくないから、とにかく死なないようにする方法を求めて、死を先送りしてしまう。死にたくない人は誰も救えない。いずれにしても最後は死んじゃうのですから、本当はそこから逆算して考えるといいのですが……。
僕の診療所に来るのは、本人がやがてくる死を認め、がん治療をやめて、自然に枯れるように亡くなることを選んだ患者さんと、その家族です。それは終末期の患者さん全体からみるとレアなケース。さらに、がん治療を希望しない本人の意思を家族が認めてくれるのは、僕の推測では5%くらいの人たちです。
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