資産価値上昇を目的に住宅を買うことがそもそも間違い

不動産会社は、「家は買うと資産になります。なぜなら値上がりしますから」などと言うものだし、買うほうもそう信じている人は多いです。しかし、都心の一部や大都市圏以外では、値上がりを望むのは難しいのが現実です。

建物は古くなっていきますから、本来であれば家の値段は年々下がります。それを超えて値上がりするには、よほど立地がいいか、希少価値があるなどの要素が必要で、多くのエリア、多くの物件は該当しません。よって、資産価値上昇を目的に買うことは間違っているし、必ずしも資産になるとは言えない、というのが私の個人的な意見です。

仮に5000万円で買った家が8000万円で売れたとしても、次の住まいはどうするのでしょうか。家が値上がりした(市況が良かった)ということは、新たに購入する家もそれなりの額になります。年齢も進んでいますから、ローンを組むのも苦労するし、その後、価格が下落すれば、含み損を抱えて身動きできなくなります。

買いたいか、買いたくないか、ただそれだけ

値上がりしたところで売って、差益を得て、その後は賃貸に住むという決断ができればいいのですが、実は、そこまでドライに考えられる人は多くありません。むしろ、思い入れがある家を手放すことによる心理的な負担で、ダメージを負う人もいます。

滝島一統『得する不動産バイブル ハンコ押す前に読む本』(KADOKAWA)
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家は資産と言いますが、株などの金融資産とは根本的に違うものなのです。

結局のところは価値観の問題です。家を買いたい人は買えばいい、これが正解です。

買いたいか買いたくないかだけにフォーカスしたほうがよいのです。本来の目的は住むことなのに、それを見失って、資産性などという尺度で借りるか買うかを考える必要はありません。

郊外に住みたいのに値下がりしにくいという理由で都心の家を買う、広い家に住みたいのに広さは妥協してタワマンを買うなど、本来の目的を見失ってしまうなんて、おかしいですよね。住むための家であれば、もし値下がりしても気にする必要はありません。家はもし値上がりしたらラッキーぐらいの感覚で選ぶべきだと思います。

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