「必読書」とは流行に過ぎない

戦前の旧制高校なんかでは、「デカルト・カント・ショーペンハウエル」などと言って、それらはみな青年の必読書だと喧伝されていたかもしれないけれども、ではそれらはどこまで役に立ったのかというと、はなはだ疑問です。

いっぽうまた、私たちの学生時代、すなわち昭和3、40年代時分は、「サルトル」「サルトル」とか言って、「実存主義」大流行の時代でした。じっさいサルトルが来日して大学などで講演もしたりして、それはもう盛大なものでした。

フランスの哲学者、ジャン=ポール・シャルル・エマール・サルトル(1965年撮影)
フランスの哲学者、ジャン=ポール・シャルル・エマール・サルトル(1965年撮影)(画像=フィンランド文化遺産庁/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons

私も、流行に脅迫されて多少読んでみましたが、無論原語フランス語では読めないので、日本語訳を読んだのですが、まあ何を言っているのかさっぱり理解できないへんてこな文章でした。