飲み薬はそれぞれに合わせて処方
内服治療を行う際には、お子さんごとに効果や飲みやすさを考慮しつつ、年齢に合わせて薬を選びます。第一選択薬としては、食べたり飲んだりしたものから水分を取り込むことで便を軟らかくする「浸透圧性下剤」を処方されることが多いでしょう。「酸化マグネシウム」や「硫酸マグネシウム」、2歳以上だったら「モビコール(一般名マクロゴール4000)」といった薬があります。
これで十分な効果が得られなかった場合、大腸を刺激して動かす薬を使います。「大腸刺激性下剤」と呼ばれるもので、子どもには「ラキソベロン(ピコスルファート)」や「アローゼン(センナ)」、「プルゼニド(センノシド)」、「大建中湯(大黄を含む漢方薬)」などが使われます。また「テレミンソフト(ビサコジル)」という坐薬を併用することも。飲み薬で効果が少ない場合、大腸を刺激する坐薬を併用すると、15〜60分くらいで便が出てくるためです。
こうして適切な治療を続ければ、数日から2カ月ほどで週3回以上、苦痛なく便が出るようになります。この状態を続けていると、ほとんどの場合は次第に便秘症が治っていきます。
無理なトイトレや叱責は避ける
ただし、内服治療をしている場合、急いで薬をやめないほうがいいでしょう。便秘がよくなった途端に治療をやめると高い確率ですぐに再発してしまうからです。直腸に便が溜まっていないことに慣れる必要がありますし、直腸に便が降りてきたらすぐに排便することが習慣になったほうがいいのです。
また、生活習慣が改善されないまま、内服をやめるのもよくありません。先に述べたように食事に気をつけ、便意を我慢しないようにし、生活リズムを規則正しくしましょう。そして、必要になったら早めに薬を再開します。
反対にやってはいけないことがあります。それは、無理なトイレトレーニングや叱責です。トイレトレーニングは目安として、①1人で歩ける、②1人で下着の上げ下げができる、③尿意・便意を自覚して伝えられる、④トイレに興味を示す、といった状態になってから始めましょう。また、おしっこやうんちを漏らしたり、なかなか出なかったりしたときに叱るのはよくありません。子どもが叱られないために便意を我慢したり、トイレが嫌いになったりする可能性があるからです。
便秘は軽い病気ではありますが、じつはつらい思いをしている子が少なくありません。気になる症状がある場合は、「そのうち治るだろう」と様子を見るよりも、気軽に小児科で相談してみてください。

