「113項目のNG行為」が効きすぎた
自転車の事故が多すぎる、自転車乗りがルールとマナーを知らなすぎる……といった批判を受けて、ついに警察庁が「自転車にも青切符導入」と大きく舵を切った。これに関しては新聞やテレビも大いに取り上げ、「では、何が取り締まられるのか」と話題になった。
信号無視? 2人乗り? 傘さし運転? 逆走? そこに警察庁が出した最初の答えが、2025年春、警察庁の記者クラブで配布されたプレスリリース「113項目の取り締まり項目」だった。
後から考えると、これが混乱の元となった。
「車道を走るのは危なすぎる」と大反発
反則金額は原付バイクをベースとしたとのことで、違反内容に応じて3000円から1万2000円となった。信号無視や車道逆走などの悪質なものもあるが、一方、歩道走行も反則金6000円などとあった。
テレビや新聞などのマスメディアはこれをセンセーショナルに報道した。2026年4月からは「自転車で歩道を走れなくなる」と。スタジオの識者と称する人びとは「ママチャリに乗るのは控えたほうがいいですね」「自転車のマナーが悪いので自業自得です」などと言った。
これらの報道にママチャリ市民は大いに反応し、パブリックコメントには「歩道禁止なんて反対」「車道が危なすぎるのに」が殺到したという。
パブコメの結果が出たのが2025年6月。その3カ月後の9月4日、警察庁が急遽、発したのが「自転車ルールブック」だった。この冊子は、いわばパブコメに対する警察からのアンサーだったのだ。


