結果として自民党を利する形に
選挙結果は自民党前職の宮崎政久氏が7万1071票を得て当選。新垣氏は5万7500票、瑞慶覧氏は1万4311票で、比例復活を果たせず2人とも落選した。分裂選挙によって、リベラル系の候補が共倒れとなる結果となったが、ここで議論となったのが新垣氏と瑞慶覧氏の票を足せば、宮崎氏の得票をわずかに上回るという点だった。
分裂選挙が結果として自民党候補を当選させることになり、その責任は瑞慶覧氏を擁立した社民党にあるのではないか。そうした批判がわき起こるのは、言ってみれば当然のことだろう。
福島氏は投開票日翌日の記者会見で、沖縄2区の対応について「辺野古の基地建設反対は社民党にとってとても大事なことで、どんなことがあっても揺るがせない重要な課題」と述べ、反対を訴える政党の候補者は瑞慶覧氏だけだったとし、正当性を強調した。
社民党選対委員長も務める幹事長の服部良一氏も「オール沖縄は、辺野古の新基地建設に反対するということが一丁目一番地のテーマ。そこを曖昧にする政党では納得できない」と話し、瑞慶覧氏擁立の判断に間違いはなかったとの考えを示している。
「私が看板で、私が主人公」
服部氏は、瑞慶覧氏の出馬によって新垣氏が落選したとの見方にも、強く反発している。「衆院選沖縄2区をどう見るか」とのタイトルで服部氏が記した内部資料では、瑞慶覧氏の得票数は「(中道の)安保政策の転換に納得しないリベラル票の離反を招いた」ことを「可視化した」ものだと分析。
「瑞慶覧候補が立候補しなければ新垣候補に票が流れたと言うのは幻想」であり「足し算して新垣氏が勝っていたというのはあまりに単純で雑な見方」と切り捨てている。
その上で、新垣氏は「社民党公認のままか、あるいは中道でなくて無所属で出た方が勝機があったように思えるが、いかがか」と問いかける形で、中道からの立候補に疑問を呈した。
だが、瑞慶覧氏の出馬については、社民党内からの批判も根強い。
ある社民党関係者は、福島氏が民主党政権時に沖縄・普天間飛行場の辺野古移設に反対を貫き、閣僚を罷免された経験を持つことから「基地反対は譲れない一線だ」としながらも「現実問題として、瑞慶覧氏が当選する可能性は当初からなかった。そうなると自民党を利する行為と見られても仕方ない」とこぼす。福島氏に対しても「私が看板で、私が主人公だという感覚が強すぎる」と、党首を交代すべきとの考えをにじませた。

