若者たちにとっては“合理的”

もう一人、デリヘル嬢のミレイ(源氏名、24歳)は、大学をやめた後にスカウトの紹介で業界に入った。月収は200万円を超える月もあるが、稼いだ金のほとんどを美容整形に注ぎ込んでいる。豊胸手術から顔の施術まで、総額は数百万円。クリニックはすべてスカウトの紹介だ。

清水さんが取材した風俗嬢に共通していたのは、生活のあらゆる局面をスカウトに頼るという習慣だった。美容整形の予約、店の相談、借金の対応。スカウトは何でも知っていて、すぐに動いてくれる。その依存関係が、結果として女性を業界に縛りつけている。

「捕食されている意識は、本人にはほとんどないんです。昔より風俗のハードルは確実に下がっていて、『こんな人が?』という人が普通に入ってくる。彼女たちもある意味、合理的にその世界を選んでいる。ただ、彼・彼女らの合理性そのものが歪んでいるのかもしれない」