計算ドリルより「料理」や「旅行」が脳をフル回転させる

その代表例の一つが「料理」です。実は、料理は非常に高度で複雑な知的作業だと言えます。

たとえば料理を作る際の工程を思い浮かべてみてください。「冷蔵庫にある食材を見て何が作れるか考える」「献立を立てる」「足りないものをメモして買いに行く」「火加減を調整しながら複数のコンロを使い分ける」「すべてのおかずが温かい状態で食卓に並ぶよう逆算して調理する」。この一連の作業には、記憶力や判断力、複数のことを同時にこなす力、そして手指の細かな動きなど、脳のさまざまな機能が総動員されています。

スープを作る年配の日本人女性
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「旅行の計画」も同様です。「どのルートで行けばスムーズか」「予算内に収まるか」「一緒に行く相手は喜んでくれるか」と試行錯誤する過程では、段取り力や想像力、判断力などが自然に使われます。