「高市氏」だけでなく「高市内閣」の支持
高市首相は内閣発足時に、「せっかくの女性首相なのに、女性の大臣を3人しか指名しなかった」というバッシングを受けていた。しかし財務大臣などの要職に女性を就けて、女性大臣のメディア露出が多いことは、「チーム感」に繋がっている。
これまでリベラルさや刷新感をアピールするために、歴代の内閣では、「史上最多の女性の大臣数」などにこだわっていたが(そして副大臣や政務官に女性を入れるのを忘れて、張りぼて感がばれたりもしていた)、女性は男女共同参画担当大臣や少子化担当大臣などに充てられることが多く、とりあえず「数を揃えました」という感じがしたことは否めなかった。女性であることを買われて抜擢されたのだろうが、本人の経験不足が露呈し、答弁している様子を国会中継で見るのが気の毒になるほどの大臣がいたのは事実である。
高市政権ではまた、若い男性大臣も多い。政治家のSNS利用が広がったことも相まって、特に若手政治家がSNSで発言することも増えた。これほど個々の大臣の名前が前面に出てきたことはなかったのではないだろうか。実際選挙戦でも、高市内閣の大臣による応援は、かつてなく好評だったと聞く。
つまり「人気」の側面から考えるとするならば、高市首相個人の人気だけではなく、高市内閣への支持があったと考えるほうが妥当な気がする。
「チームの強さ」=「高市氏の能力」
高市首相個人は、適度な「関西のおばちゃん」という親しみやすさを出してはいるが、これといった特徴があるわけではない。高市内閣の大臣の人選、その内閣を運営する能力、そして当たり前だが、その内閣の打ち出す方向性が支持されていると考えるのが筋だ。
それは当たり前であるが、たんなるふわふわした得体のしれないアイドル人気ではなく、首相の「能力」なのではないか。
高市首相に片山さつき財務大臣が、「ちょっとで栄養カロリーいっぱいとれるいい食べ物」だから「肉まんをもらってくれないか」と話しているところをテレビに撮られたりするのも、「ほっこり」エピソードだ。
高市首相はかなりの「ひとたらし」であるのも事実だろうが、それが外交においても発揮されているのだとすれば、それも「能力」のひとつといえるだろう。もちろん「媚び」だという否定的な声が上がっていたのも事実ではあるが。

