「ろっ骨ウォーキング」で姿勢も血流も改善

それではいよいよ、ウォーキングの健康効果を最大限に引き出す「ろっ骨ウォーキング」を紹介しましょう。

【図表3】ろっ骨ウォーキングで、こんなにたくさんの効果が得られる!
ろっ骨を意識するだけで姿勢や血流が改善される(出所=『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』)

やり方は簡単で、普段のウォーキングに「ろっ骨を前に出す」姿勢=「ろっ骨立ち」を取り入れるだけ。それだけで、こんな効果を手に入れることができます。

①姿勢が整う!:ろっ骨を前に出すことで、骨盤が自然に立ち、背筋がスッと伸びます。頭と体の軸が安定し、「楽なのにきれい」な姿勢がとれるように。その際に、あごを軽く引き、視線は15mほど先を見るようにするのがコツ。さらに姿勢が安定し、ろっ骨の位置が保たれやすくなります。

②腕がよく振れる!:胸が開いて肩甲骨が引かれるため、腕の振りが自然に大きくなります。ひじをしっかり後ろへ引けるようになり、腕の振りがスムーズに加速します。

③腰が回り、足が自然と前に出る!:腕の振りに連動して体幹がねじれ、骨盤もスムーズに回転。その動きが股関節に伝わり、推進力が生まれて、足をスッと前に出しやすくなります。

④歩幅が広がり、血流アップ!:腰の回転が生まれることで歩幅が大きくなり、太ももやふくらはぎの筋肉をしっかり使えるように。全身の血流が促進され、ウォーキング効果が高まります。

ろっ骨を前に出す。ただそれだけの意識が、姿勢・腕の振り・腰の回転・歩幅へと、全身の動きを自然に変えていきます。

「ついでの歩行」はウォーキングではない

全身の筋肉がバランスよく動くようになると、筋肉のポンプ作用が高まり、血液の流れもスムーズに。とくに、ふくらはぎや太ももなどの大きな筋肉がしっかり動くことで、足から心臓への血液の戻りが促され、全身の血のめぐりが格段によくなります。

その結果、筋肉に酸素や栄養がしっかり届くようになり、センサーの誤作動も起こりにくくなっていきます。つまり、ろっ骨を意識して歩くだけで、つらいこむら返りの予防・改善にもつながっていくということなのです。

「スーパーに行くときは歩いていますよ」
「毎日の家事でけっこう動いているから大丈夫でしょう?」

当院を訪れる患者さんのなかには、こんなことを言う方もいらっしゃいますが、残念ながらそれは、「ウォーキング」とは別物。目的地に行くため、用事を片づけるための“ついでの動き”と“歩くこと自体を目的としたウォーキング”とでは、体への効果がまったく違うのです。