小一郎を近習に抜擢、は的を射ている
その日、討ちとった今川軍の首を検分し、手柄を挙げた兵に恩賞を授ける首実検が行われた。その結果、藤吉郎は足軽大将の下で一定数の足軽を束ねる足軽組頭に任命され、小一郎には、信長の近くに仕える「近習」になるように命ぜられた。
近習とは、いわば側近であり、戦国大名は業務の多くを近習にまかせ、現場の状況やさまざまな情報を近習から得て重要な判断をした。信長は100人以上の近習を擁し、蒲生氏郷や堀秀政をはじめ、近習から大名にまで出世した人材も多い。
「豊臣兄弟!」では、小一郎は「兄とともに殿にお仕えしたい」といって、兄を立てるかたちで信長の命を固辞するようだが、この時点で信長が小一郎を近習に抜擢しようとした、という描写はなかなかおもしろい。
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