※本稿は、内田直樹『脳にいいスマホ 認知症をスマホで予防する』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
シニアにこそ「生成AI」はよき相棒
「生成AI(Generative AI)(以下、本章ではAI)」とは、人間が作るような文章・画像・音声・動画などを自動で生成できる人工知能のことです。
ここでは、AIを「認知症予防」に役立てる方法を紹介します。
AIの大きな特徴は、質問や指示に応じて新しい内容を“生み出す”力があること。
これまでの検索エンジンが「既存の情報を探す」だけだったのに対し、AIはゼロから文章を書いたり、さまざまなタイプの絵や音楽を創作したりできます。
スマホのAIのアプリで、会話をするように質問し、AIアシスタントに声で答えてもらうことも可能です。
AIの研究開発は2010年代半ばから急速に進みましたが、とくに飛躍したのは2022年頃とまだ最近です。大規模言語モデル(LLM)と呼ばれる仕組みが登場して、人間と自然な会話ができるレベルにまで進化しました。
そしてAIは今も発展しており、今後、より精度の高い回答や、個人の状況に合わせた提案ができる方向へ進化すると予想されています。
数年以内には、個人ごとにAIエージェントがついて、スケジュール管理や買い物支援、調べ物など、AIに相談して決めることが当たりまえになるでしょうから、もうそのように利用し始めてしまいましょう。すでにそれが可能なレベルにまで到達しています。
AIは日常でどう使われているのか
代表的なAIには、OpenAIの「ChatGPT」、Googleの「Gemini」、Anthropicの「Claude」などがあります。
これらが一般向けに広く普及したのは2022年末から2023年初め頃で、以降、世界中で爆発的に利用が広がりました。
総務省が「生成AIはじめの一歩~生成AIの入門的な使い方と注意点~」という資料をウェブ公開しており、これによると主要SNSのうち、Facebookが1億人にユーザーを拡大するまでの期間は4年半、Instagramが2年半でしたが、ChatGPTはわずか2カ月だったそうです。
すごい勢いで世界中に広まり、私たちの日常生活ですでに大いに利用されている、ということですね。
利用される場面は幅広く、文章作成(書類・メール・手紙・日記など)、学習や調べ物、旅行のプランやレシピの提案、仕事の資料作成、画像生成など多岐にわたります。とくに音声入力やスマホアプリを使えば、デジタル機器に不慣れな人でも簡単に使えます。

