国によって「幸福の意味」は異なる
平均値の比較はわかりやすいため、多くの人が好むデータです。国際機関がリリースするレポートで日本の幸福度の順位が低迷していると、新聞やウェブ記事は「やはり不幸な日本」とこぞって取り上げます。あるいは都道府県などのランクづけも人気があります。どこどこの県や地域は幸福度が高いとか低いとかいう類です。私は常々ランキングにどこまで意味があるのか、と疑問に思ってきました。
国際比較については、各国間で幸福の意味が異なっているにもかかわらず、一定の尺度で序列をつけてしまっています。もちろん、まったく意味がないとまでは言いません。国際比較で継続的に北欧諸国の幸福度が高いことには何らかの意味があるでしょう。また、各国の社会制度がどのような強みや弱みを持っているかも見えてきます。そして自国の状況を理解するには、何らかの比較参照点は必要でしょう。
比較の「使い方」には要注意
しかし比較に使われている物差しをしっかり理解せずに、単純に与えられた数値だけを見て表層的にああだこうだというのは危険です。もちろん物理的な大きさであれば、それそのものが絶対的な尺度ですから、たとえば世界の平均身長ランキングなどの発表データならそれ以上深掘りする必要はないのかもしれません。
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