「この人が生きてたら誰も幸せにならない」

故郷の九州地方に戻ってからというもの、月安さんは、母親からの執拗な連絡に辟易していた。母親は、「あなたが実家に置いていった荷物を送る」と言って月安さんの現住所を突き止めようとしたり、「お父さんがこう言っていた」などと嘘を吹き込んで、父親との仲を引き裂こうとした。

「母は、父の悪口を近所や親戚中に言いふらして歩きました。父と同居して初めて知ったのですが、母は私が大学に行っている間に、私の分の養育費をよこせと言って父からお金をむしりとった上、父の不倫相手にもこっそり接近して、慰謝料を脅し取っていたようです。もちろん、私は母から養育費なんてもらっていません。もらっていたら奨学金の返済もなく、夜の仕事なんてしなくて済んでいたでしょうね」

故郷に戻って3年。ある日57歳の母親宅に呼び出された27歳の月安さんは、信じられないことを言われた。