脱・白物家電、「BtoB」事業に集中投資の勝算は――。2期連続で計1兆5000億円を超える最終赤字、63年ぶりの無配。パナソニックが置かれた立場は、「瀕死」の状態だ。そこからの復活に津賀社長が懸けたのは、得意の「白物家電」とはまったく異質の分野だった。

住宅の見えないところにもパナソニック

パナソニック取締役 
吉岡民夫 

エコソリューションズ社(ES社)社長。1955年生まれ。77年大阪府立大学経済学部卒業、同年松下電工(現・パナソニック社)入社。2011年パナソニック電工取締役、12年パナソニックES社常務、13年4月同社専務を経て、同年6月から現職。

自動車関連事業と並んでパナソニックが力を注ぐ「住宅関連事業」を担うのが、ES社だ。

今年6月にパナソニックES社社長に就任した吉岡民夫氏は、こう切り出す。

「テレビをはじめとするデジタル事業とは対極にあるのがES社のビジネスモデル。パナソニックが長い年月をかけてつくり上げた技術と製品、強い販売網を生かして、パナソニックグループの成長を牽引していく」