『時間の切り売りはするな!』

1990年代に入り、成果主義を導入する企業が相次ぐ。富士通、ホンダ、キリンビールなど、大手企業が先陣を切っていった。旧来の年功的な要素から、生み出した成果へと、人への評価基準がシフトしていったのだ。

バブル崩壊といった経済現象に対応した総人件コストの削減を意図する会社はあった。だが、本質は違う。ものをつくるメーカーであっても、ホワイトカラーの構成比が上昇を続けた企業組織の構造変化への対応、すなわちホワイトカラーをどう評価するかが、根底にはあった。

「日本のビジネスマン、特にホワイトカラーが競争力を失ってしまった原因は『時間を切り売りする』というアメリカの発想を取り入れてしまったことだと、僕は思っている。