安価で掘り出し物を探せるフリーマーケット。開催は春と秋に集中しています。郊外の公園や緑地で開催されるのは主にファミリー向けで、出品される物も生活用品から家具、洋服までジャンルは雑多。一方、都市部の公園やデパートの屋上などで開催されるフリマは客層が比較的若く、洋服やCD、本など嗜好性の高い物が多く出品される傾向にあります。

自治体が主催するフリマと、NPOや企業が主催するフリマでは、出店者の傾向が違います。前者は一般の方が幅広く出店するのに対し、後者は業者出店の割合が高め。業者出店は品質のいい商品が多い半面、値引き交渉は困難なので、安さを求めるのなら、狙い目は自治体主催となります。フリマ開催情報は、市報や区報など自治体の広報誌、HPなどに掲載されるので、こまめにチェックしてください。

掘り出し物を買いたいのであれば、開店準備中あるいは開場直後の時間帯がお勧め。出店者が自分の店の準備をしながらほかの店の商品を物色したり、リサイクルショップ関係者などが仕入れにきたりするので、めぼしい商品はすぐ売約済みになります。ちなみに「いい物」という意味でよく出品されるのは、家具やゴルフセットなどです。とにかく安さ重視なら、逆に閉店準備が始まる夕方が狙い目。一般出店者は商品を持ち帰ることを嫌うため、閉店間際は叩き売り状態になります。半値以下はザラで無料になることもしばしば。屋外会場は屋内より閉店準備が早く始まるので、少し早めに動き出しましょう。

同じ商品でも、ビニール袋で包装したりきれいに陳列すると高値で売れやすいもの。買い手の立場であれば、きれいに並べていない店のほうが安く買える可能性があるということです。買う際は、その場で品質を確認するのが鉄則。出店者の連絡先等の個人情報を知ることが難しく、後でキズや故障が発覚しても、交換や返品・返金は難しいからです。とくに電化製品は、電池を入れて実際に動かしたり、本部に電源を借りるなどして慎重に動作確認すべきでしょう。