ブランド品は真贋の見極めが難しく、素人は手を出さないほうが無難かもしれません。
値引き交渉も普通に行われますが、これにもコツがあります。フリマの出店者はノルマのある営業マンではなく、ある意味、売れなくても困らない一般人です。ですから、「キズがあるから安くして」「向こうの店のほうが安かった」は、売り手の心証を害して逆効果になりがち。「センスがよくて気に入ったんだけど、少し安くならない?」というように、売り手の自尊心をくすぐるアプローチのほうが交渉を有利に運べるでしょう。買い手が提示した価格より安くなることはありませんから、思い切って売値の半額くらいまで値切り、そこから少しずつ売値に近づけて落としどころを見つけていくのがいいと思います。
激安で購入した商品を、ネットオークションで転売するという方法もあります。フリマとオークションでは、総じてオークションのほうが価格は高めで、差額がお小遣いになります。転売にお勧めなのは、たとえばよそ行きの子供服など、私自身、子供用のフォーマルスーツをフリマで1000円で購入。一度着せて、オークションに出したら3000円の値段が付きました。ほかにもシリーズものの玩具など、コレクターズアイテムもフリマでは安く、オークションでは高い値段が付く傾向にあります。
なお、日用品や洋服など生活用動産をオークションで販売しても課税対象になりませんが、フリマで仕入れて転売すると、確定申告が必要になる場合もあります。給与所得者の場合、売り上げから仕入れ代金や必要経費を差し引いた額が20万円を超えると、「雑所得」として申告が必要になります。
(構成=村上 敬)