2009年12月、国際金価格は、過去最高の1トロイオンス=1200ドル台をつけた。1999年7月は同250ドル前後だったたので、10年で約5倍に上がったことになる。

価格上昇に弾みがついたのは、05年以降のこと。原油価格上昇や、新興国の経済発展によるインフレ懸念が浮上したためだ。加えて07年にサブプライム問題が露呈、08年にはリーマンショックと、立て続けに世界的な金融不安が高じたことで、加速度的に上昇した。