「ほんとにあなたは、美しい、美しい、極めて美しい人です」

死後幾度か刊行されている『小泉八雲全集』では、八雲がさまざまな人に宛てた膨大な書簡を収録している。そのうちビスランドに宛てたものをみると、読んでいるほうが恥ずかしくなる。

例えば、1889年に八雲が送った手紙では冒頭から「ほんとにあなたは、美しい、美しい、極めて美しい人です」と褒め称えている(『小泉八雲全集』第6巻 第一書房)。

そして、手紙のたびに「あなたにたいしてはいつもできるかぎる親しみを失いません」など、文学的だがラブを隠しきれない文章がはしばしに入ってくる。