揚げ物も、ラーメンもお酒も楽しみたい。でも、翌日の胃もたれが怖い……。原因は胃の衰えではなく「食べ方」にあった。「ビール党」を自称する93歳の栄養学者が実践する賢い食べ方のコツとは。

胃もたれを生むのは「朝軽く、夜ガッツリ」

胃を疲れさせないために、まずは人体の消化の仕組みを知っておきましょう。正常な胃は、胃の入り口・噴門から入った食べ物をリズミカルに運動しながら消化します。そして胃の出口・幽門から十二指腸に送り出すのです。

ところが食べすぎで噴門から次々に食べ物が胃に入っていくと、胃の許容量を超えてしまいます。消化が追いつかず、胃の運動もうまくいかず、幽門の手前に食べ物が溜まってしまう。この消化不良により食物が胃に長時間留まることで、お腹の上部の不快感やお腹の膨満感を引き起こしている状態が「胃もたれ」です。胸焼けや胃液の逆流、嘔吐の前に起こる吐き気を指す悪心おしんや嘔吐そのものも、胃もたれの症状に含まれます。これとは別に胃の中が空になり、胃酸の影響で胃粘膜が荒れて起こる胃もたれもあります。

特に飲み会が続くとき、胃もたれを感じる方が多いのではないでしょうか。それはアルコールが胃に刺激を与えるので、急に食べ物をたくさん摂取してしまうためです。また、飲み会の席で出てくることが多い揚げ物や一部の消化時間が長くかかる糖質にも、注意を払う必要があります。