上司だって被害者になることがあるのか?
ケース2:上司の適正な注意に反発するベテラン社員
部長はCさんのことが気になったので、Dさんに「Dさんのやり方は職場のためになっていない。Cさんをサポートしてあげて」と注意をした。しかし、Dさんは部長に対して「(舌打ちしながら)私がどれだけ会社に貢献しているのか知らずに私を注意するなんて……。辞めますよ⁉ いいんですか? 私のような貢献者を否定するなんて(嘲笑)ハラスメントとして訴えるぞ!」と言い、部長の指示を無視し続けた。
部長は「訴えられたらまずい……。ハラスメント加害者にされてしまうかもしれない」と不安になり、それ以来Dさんに何も言えなくなってしまった。
職場の雰囲気が悪くなっていることに気づいた部長が介入しました。安全配慮の観点からもとても大事なことですね。しかし、部長の注意に対して、ベテラン社員のDさんが反発してしまいます。パワハラになるのでしょうか?
いわゆる「逆ハラスメント」とも言えるかもしれません。とても微妙なケースですね。仮に、業務において明らかに部長よりもCさんの方が「経験が豊富」な場合は、「経験」というパワーになります。管理職は、マネジメントを経験的に学ぶために、定期的に異動することがあります。そのため、異動先には管理職よりも経験豊富なベテラン社員がたくさんいることもあります。少子高齢化・定年延長により、今後は「年上部下」が増えてくると予想されます。
その際、部下の方がパワーがあれば、部下がパワハラの加害者になります。つまり、逆ハラスメントではなく、ただのパワハラなのです。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能
