「欲しいものを作って稼ぐ」が当たり前だった

高度成長期には、白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の三種の神器を手に入れるために人々は懸命に働いた。道路が整備され、鉄が作られ、その鉄で自動車が生産される。道路や鉄を作るために働いた人々は、稼いだお金で自動車や家電を買い、企業はさらに消費者が欲しいものを作った。

自分たちの欲しいものを作ってお金を稼ぐ、という当たり前の姿がそこにはあった。

好循環は続き、日本は1980年代に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とたたえられ、経済規模でアメリカに肉薄した。だが、その勢いは1990年代半ばを境に停滞していく。