古代エジプト人は「大の酒飲み」だった

しかしながら、古代のエジプトは今とは少し様相が違っていた。7世紀の初め頃にイスラム教がムハンマドによって創始されて以来、アルコールは教義によって禁止されているが、それ以前は禁止されていなかった。ビールもワインもエジプトで楽しまれており、野生のミツバチからハチミツを採って作ったハチミツ酒のミードなども飲まれていた。

そして古代エジプト人たちは禁酒どころかむしろ、それらアルコール飲料を毎日飲んでいたことが知られている。古代においては、土着のエジプト人だけではなく、エジプトを訪れた異民族たち、たとえばペルシア人、ギリシア人、ローマ人もそれらを口にしたに違いないのだ。

川辺に近づきワニやカバに襲われる危険性もなく、住血吸虫の住むナイル川の水を飲むよりも安全な飲み物こそがビールなのであった。今とは違いアルコール度数も低かったことから、大人だけではなく子供も飲んでいたようである。