根源的な問いを一緒に考え続ける「哲学対話」

私は、哲学の研究に従事しながら、企業や自治体の現場で「哲学対話」をベースとした研修・コンサルティングをおこなってきました。

哲学対話とは、正解を導き出すための議論ではなく、「そもそも責任とは?」「価値とは?」といった答えが確定的でないような根源的な問いを、「人それぞれ」とあきらめることなく、一緒に考え続ける対話です。たとえば、ただ「主体性が大事」と伝えるだけではなく、哲学的な問いを通じて「そもそも主体性って何だろう?」と問いかけることで、対話が起こります。

ここでは、答えを引き出すことが目的ではありません。正解を見つけたり、押しつけたりすることも求められません。お互いの言葉の意味や背景にある経験、価値観を共有しながら、チーム全体で新たな意味づけをおこなっていくことが大切だからです。