日本を代表するグローバル食品メーカー、味の素トップの藤江太郎氏は、日本企業のリーダーの課題を2つ挙げる。それは、「スピードアップ」と「スケールアップ」だ。藤江氏は海外駐在歴が長く、大幅赤字だった中国食品事業を現地黒字化し、フィリピン味の素社やブラジル味の素社では社長も務めた。海外経験の中で、現地で競合するグローバルトップ企業の経営手腕を間近で見て、自分たち日本企業との違いに驚いたという。日本企業は、スピードがまだまだ遅い。そして、日本企業は「0 → 1」はうまいが、「1 → 10」 「10 → 100」にする力が足りないのではないか。ではどうすればいいのか? 中期経営計画を廃止して独自指標を導入するなど、先進的な経営に取り組む、話題のトップが語るリーダーの新しい役割とスキルとは――。
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