着任した7月から8月も、9月も赤字……

「藤江君、次はフィリピンだ。頑張ってこいよ」

当時の上司からそう告げられたのは、中国で食品事業部長を務めていた2011年のことでした。赴任に向けてはそれ以上のことは語られません。常日頃から薫陶を受けていた方からの辞令だったので、考えてもらった異動のはず。全力を尽くそうと決意したのを覚えています。