家事や仕事で忙しく、子どもとコミュニケーションをとる時間がないときはどうカバーすればいいか。元小学校教師で、特定非営利活動法人この子キャリア応援団団長の上村公亮氏は「アナログな交換日記を活用するといい。交換日記には多くの利点があるが、いくつかの注意点もある」という――。

※本稿は、上村公亮著、鎌田和宏監修『不登校児ゼロ教師が伝える 親子の幸せな関係と居場所をつくる「子ども日記」』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

背表紙に笑顔のマークが書かれた本を顔の前に掲げる少女
写真=iStock.com/yipengge
※写真はイメージです

アナログな「交換日記」のススメ

子どもとのコミュニケーションをもっととりたいと思ったときにおススメしているのが「ラリー日記」です。

これは子どもとの交換日記です。お子さんの書いた文章に親御さんが感想を述べたり、親御さんが気になっていることを吐き出して、お子さんに読んでもらったりすることで、お互いの理解が深まっていきます。

「ラリー日記」は、基本的に、何でも話題にできると思いますが、ネガティブなことはなるべく書かないほうがいいでしょう。

「なんで妹に意地悪ばかりするの?」「呼んでも返事しないのはどうして?」のように攻撃的な書き方をしたら、お子さんは日記を書いてくれなくなります。

子どもの心に水を満たすのが「ラリー日記」の目的なので、優しい言葉、励ます言葉、褒め言葉でお子さんの心を幸せな感情で満たしてあげてほしいと思います。

書くのは「ささいなこと」でOK

難しく考えず、お子さんの行動やお子さんとの会話で一番心に残ったことを書いてみてください。

「縄跳びでいっぱい跳べたね」
「学校の給食当番、頑張ったんだね」
「ご飯をつくっている間、弟と遊んでくれて助かったよ」

このように、日常のささいなことかまいません。

親御さんに受け入れてもらったと感じたら、お子さんは「明日はもっと跳べるように頑張るね」と、さらにチャレンジしようという意欲が湧いてくるでしょう。

話題は親が引き出してあげる

お子さんのほうからどんどん話題を提供してくれるなら、それに合わせてコメントを返せばいいですが、「とくに何もない」という状況が続くこともあるかもしれません。

そういうときは、お子さんから話題を引き出してみてはいかがでしょうか。

私の場合は、娘に保育園で何があったのかを聞いて、「今日は竹馬頑張ったんだよ」という話が出てきたら、日記に「竹馬頑張ったって嬉しそうに話していて、なんかほっこりしたな」という感じで書いています。

小さいお子さんはとくに、日記に何をどう書けばいいのかわからないでしょうから、親御さんが話を引き出して、先に書いてあげるといいかもしれませんね。

そうすると、お子さんも「たけうまにちょっとのれてうれしかった」のようにコメントを書きやすくなると思います。

また、日常の中で起きたちょっとした出来事も話題にできます。

「ご飯をおいしいって言ってくれて嬉しかった」
「幼稚園のお話をたくさんしてくれて、ありがとう」
「顔を水につけられるようになったね」

このように、何気ない、本当にちょっとしたことも日記の話題になります。