バターが品薄で高い本当の理由

日本ではコメ不足で国産ブランド米が5kg4500円ぐらいの高価格で売られるようになりました。一方でカリフォルニア産のカルローズ米は3500円ぐらいと割安で店頭に並んでいます。これが実は関税で3.3倍の仕入れ値になった後の価格です。関税がなければカルローズ米は5kg1000円で売られるかもしれない。そうなれば日本のコメ農家は壊滅的な打撃を受けます。関税のおかげで日本の消費者は安いアメリカ米を買わずに日本のお米を買っているのです。

同じことがバターでも行われています。バターはここ10年くらいの間で常に品薄の状態が続いています。以前は200gのバターは298円で買えた記憶がありますが、最近では500円ぐらいとかなり高くなってきています。フランスの高級な発酵バターのエシレバターは100g1600円ぐらいの小売価格とかなり割高です。

バターナイフでカットされたバター
写真=iStock.com/kazoka30
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バターは関税に加えて輸入枠とそれを超えた場合の高額な追加費用で国内産の製品を守っています。実はエシレバターは本国のフランスで買えば日本のバターと同じか、むしろ安く買える庶民向けの製品です。それが安く日本に入ってくると国内の酪農農家が大打撃を受けるため、価格が高くなるようにしているのです。