濡れたおしぼりを枕元に置くといい

フライト中、CAの睡眠はよくて1時間半。機内に寝台列車みたいなスペースがあり、布団を敷いて眠ります。起き上がったら頭を打つような狭さですね(笑)。着替える時間はないので、ジャケットだけ脱いで、制服のまま。それでも1時間半、爆睡です。目覚ましは、お客様に聞こえないようバイブレーションのものを胸ポケットに入れておきます。

CA流美容コンサルタント 清水裕美子氏

爆睡のコツは大きく2つあります。1つは「眠りやすい環境を整える」こと。例えば乾燥した機内でも喉を痛めないよう、濡れたおしぼりを枕元に置いたり、マスクの中に濡れたガーゼを仕込んだり。これだけでも寝苦しさを抑えられます。お客様からのコールボタンが聞こえて起きてしまうことがあるので、耳栓をするかイヤホンで音楽を聞きます。「パティ・パディーズ」は粘土のような素材をちぎって耳に詰める耳栓。自分の耳の形にピッタリと合わせられるので、すっごく遮音性が高いんですよ。音楽を聞くときはヒーリング音楽をかけています。おすすめは「究極の眠れるCD」。お客様のご迷惑にならない範囲でちょっとだけアロマを嗅ぐことも。眠るときはラベンダーの香りが王道です。アイマスクも使います。私は、機内で用意されているペタンコのアイマスクとは違う立体的なアイマスクを持ち歩いていました。これならまつげが潰れず目元のお化粧も崩れにくいですし、目鼻への圧迫感もありません。「ホテルの枕が合わなくて眠れない」という悩みもよく聞きますが、私はそんなときにはバスタオルを折りたたんで枕代わりにします。