アルコールは利尿作用があるので睡眠の邪魔
機内では受動的に過ごさないことも重要です。機内での食事時間や消灯時間は全部、サービスをする側の都合。いちいち合わせていたら熟睡できません。食後すぐは消化にエネルギーが使われ、眠りの質が落ちがちなので、食事をキャンセルするのもコツです。到着後に夕食が食べられないなら、機内で熟睡した後、到着する1~2時間前に起きて食べればいいんです。飲み物も自分のタイミングで飲めるよう、搭乗前に水のペットボトルを買っておく。コーヒーや紅茶、アルコールは利尿作用があるので睡眠の邪魔をします。飲むなら水がいいでしょう。
朝の太陽を体内時計のリセットに使う手もあります。例えば、時差ボケで昼間寝ていたい気分でも、太陽の光を浴びると眠気が覚めます。逆にこれから眠りたいときは、サングラスをかけて空港に向かうなど、光をシャットアウトしてください。ほんの少しの工夫で、機内で寝られるようになりますよ。
(構成=東 雄介 撮影=平山 諭、和田佳久)