仕事にやる気が起きない。どこから手をつければいいのか。2人の脳科学者にアドバイスを求めた。第3回は「やることが多すぎて頭が回らず、パフォーマンスが上がりません。」――。
▼40代営業
Q やることが多すぎて頭が回らず、パフォーマンスが上がりません。
A To Doリストを作成しながら、不安や愚痴も一緒に書き出しましょう。

プレッシャーを打ち消すには?

日々やらなければならない仕事が増え続け、どれから手をつけるべきかわからなくなることは、仕事に不慣れな若手社員だけでなく、30~40代にも多い悩みかもしれません。自分が抱えている仕事のほか、後輩の指導やフォロー、上司からの丸投げや無茶ぶりにも対応しなければならず、仕事に嫌気がさすこともやる気を失うこともあるでしょう。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/GeorgeRudy)

今のあなたに最も必要なのは、脳の中にあるものを吐き出して優先順位を決めることです。まずは毎朝、その日のTo Doリストを作りましょう。そのとき、リストに書いた仕事への不安や愚痴も、一緒に書き出していきます。

このTo Doリストは、最大限に脳を活用できるようにするためのものです。ワーキングメモリ(作業記憶)といって、私たちは日常生活で記憶や情報を一時的に脳に保持して、それを組み合わせたりしながら同時に処理をしています。ところが、ワーキングメモリはプレッシャーやストレスに弱いのです。

「このまま締め切りに間に合わなかったら上司に叱られるかもしれない」「後輩に追い越されるかもしれない」「降格になるかもしれない」といったストレスがかかることにより、働きが阻害されます。

そこで、脳内にあるものをモヤモヤした気持ちも含めてすべて書き出してしまえば、脳内のワーキングメモリに余裕ができるので、スムーズに今やるべき目の前のことに集中できるようになるのです。