荒木町の「二○家」に行ったなら、豊富な焼酎を楽しみたい。酒肴は酢モツ。ていねいに下処理された豚のモツは、胃袋と子袋の2種類。茹でてたっぷりの万能葱をのせ、ポン酢をかけてある。これが絶品だ。
20分かけてていねいに焼きあげる餃子は、8種類の素材で作る餡を包んだひと口サイズ。ひと鍋21個だが2人でぺろり。それほどうまい。大勢で誘い合う晩には、はかた地鶏の水炊きも欠かせない。野菜も肉も九州産の銘品ばかり。とろとろのスープと地鶏の歯ごたえに、誘われた人全員が絶賛の声を上げるのではないか。
【福岡】二○家(にわけ)●荒木町
“博多んもん”の定番、酢モツとパリパリの餃子で、今宵も焼酎が進む
東京都新宿区荒木町3 山崎ビル1F TEL.03-5312-7206
営業時間/18:00~24:00(LO)、土曜は17:00~24:00(LO) 日休
カード可 全42席(カウンター8席) 喫煙可
[福岡出身]TOTO会長 木瀬照雄「郷土料理の思い出」
思い出の郷土料理といえば「ぬか炊き」。小学生の頃、よく祖母が作ってくれた料理だ。糠味噌をだし汁にして鰯を炊いたものだが、山椒を入れたり、先祖代々の糠床を使ったりと、家庭や店によって味は様々。入社して30年ほど経ってから小倉の本社に異動になり、久々に食べたときは懐かしさがこみあげたものだ。