私の場合、家を出なければならない時間の、だいたい2時間前には起きることにしている。食事や、シャワーを浴びたりする手間を除いて、実質1時間くらいは、勉強や仕事に活用することができる。

脳は、夜眠っている間に、前日のさまざまな体験を整理し、側頭連合野の回路に記憶する。従って、朝目覚めたときは、記憶の整理が終わって、いわば「すっきり」した状態になっている。

朝の時間が「ゴールデン・タイム」といわれる理由は、ここにある。集中して仕事をする条件が整っているのである。「朝を制するものが人生を制する」は過言ではない。

私は、起きてすぐメールを見たり、ツイッターやフェイスブックをチェックしてエンジンを始動する。そして、家を出る前に、一仕事済ませてしまう。1日の最初に、いきなりトップ・スピードで活動することで、その後の仕事のリズムがつくられる。

朝の時間で見逃せないのは、ミーティングや連絡で邪魔されることが比較的少ないということ。昼間の時間は、どうしても他人に会ったり、用件があったりして邪魔される。朝は、世間がまだ始動せず、静かなので、自分にとって本質的な活動に専念することができるのである。

英語力を磨くのでも、気になることについてアイデアをまとめるのでも、仕事上のテーマについてリサーチをするのでもいい。朝の時間に集中して取り組むことによって、人生の階段を確実に上ることができるのである。

自分自身のこれまでをふり返っても朝は、確かに大切だと実感する。私は、朝時間の活用が、確かに巧みだった。友人と旅行したときなど、朝私がさっさと起きて仕事をしているのでびっくりされることがある。

あなたも、朝時間の活用で、人生を元気にしませんか?

(写真=PIXTA)
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