勝てるプレゼンターが使うテクニック

今回は議事録の準備、事前展開、本編スライドは1枚サマリーで対応し、その補足資料に有識者や当事者の意向、自分たちのポジションなどを図解したものを用意しました。プレゼン資料は会議の中で使われるツールの1つです。したがって、ツールばかり磨いても、勝てるプレゼンターにはなり得ないのです。

想定される質問や意見に対する答えを想定し、それに対応できるデータや資料を準備しておけば、議論の正当性が担保され、相手を説得できるプレゼンに近づきます。

では、ここで使ったテクニックを見ていきましょう。

出所=『歴史的プレゼン』(クロスメディア・パブリッシング)
1 アジェンダの準備が成功の鍵

今回の清洲会議ではそもそも

・いつ
・誰が参加して
・何を決めるのか?

ゴール設定を最初にしています。これは会議の基本です。会議は、このようなアジェンダを明確にした上で開催しましょう。

結局何を決めたいのかわからないままスタートする会議は何も決まりません。最初にゴールを握った上で、相手と議論を行わなければ、それは会議とは言えないでしょう。

会議の主催者になり、主導権を握る

今回は、秀吉が主導権を取って、アジェンダやサマリーも用意しています。

完全に秀吉のペースで会議が進んでいますね。会議の主催者及び資料の作成者は優位にその会議を進めることができます。

ですから、必ず会議の主催者となること。

手間はかかりますが、その分自分たちの思った方向に議論をドライブしていくことも容易くなります。

このアジェンダはビジネスシーンでは事前に会議通知を関係者にメールで送ることからスタートします。メールで送る時点で、

・開催日時
・会場
・参加者(参加者にはそれぞれどういった見解を求めるのかを明記しておく)
・目的・ゴール
・会議のタイムライン
・当日の資料

が最低限明記されているとスムーズな会議進行が可能です。大事なのはプレゼンを使い、その会議で必ず合意形成して、アクションを勝ち取ることです。